今から20年以上前になりますが、アレルギー性鼻炎のレーザー治療を経験しました。
当時通勤していた会社が花粉症を発症しやすい条件の場所にあり、元々ハウスダストアレルギーがあった私は、花粉症デビューをしてしまいました。
私の場合は鼻づまりはなく、自然と鼻水が垂れてきてしまう症状でした。
仕事上、人前に出ることが多く、鼻をかんでばかりいられません。だからといって、鼻をすすっていると中耳炎を起こしてしまいます。実際、花粉症になってから耳痛で度々、耳鼻咽喉科へ通院するようになっていました。
しかし、仕事が忙しくなると耳鼻咽喉科へ通院ばかりしていられないので、レーザー治療を受けることにしました。
治療後、1年半~2年は抗アレルギー剤や点鼻薬いらずの生活が送れました。
レーザー治療は1回受けたきりです。
なぜなら、その後シェーグレン症候群と確定診断をうけ、ただでさえ皮膚や粘膜が他人より薄く弱いのに、鼻腔が乾燥しはじめたからです。
鼻炎のレーザー治療に、興味はあるけれど怖い、忙しくて時間が取れないので治療を受けていない人など、鼻炎を治したいけれど悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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鼻粘膜レーザー治療は手術?治療?
レーザー治療の正しい名称は、鼻粘膜レーザー照射(治療)というようです。
手術だと思っている方もいますが、日帰りで行える治療です。
アレルギー症状がある時は、鼻粘膜が腫れているため、鼻づまりが起きやすくなります。
そこで、レーザー治療で鼻粘膜の表面を焼くことで、粘膜を硬くします。そうすることで、鼻腔内が広くなり、鼻づまりの症状が軽くなるのです。
このように鼻粘膜レーザー治療は、鼻づまり症状に効果が出やすいといわれています。
ですが、鼻粘膜が硬くなったことにより、花粉やハウスダストが付着しにくくなるのでアレルギー性鼻炎が軽くなります。
そのため、自然と鼻水が垂れてきてしまう場合や、くしゃみが止らないといった症状にも効果があります。
1回の治療で1年~2年効果が持続しますが、繰り返し鼻粘膜レーザー治療を行うことで、花粉症(アレルギー性鼻炎)が改善されます。
ただし、花粉症シーズンに入ってしまうと鼻粘膜レーザー治療ができない場合があります。治療を受けるのであれば、シーズン前や症状が軽い時期に受けましょう。
痛い?痛くない?鼻粘膜レーザー治療
ここからは体験レポートです。ただし、記憶が曖昧な部分があるので、ご了承ください。
私が鼻粘膜レーザー治療をお願いした病院は、私の真珠腫を手術してくれた医師です。
治療の腕はゴッドハンド!!(私の中では)
そんな医師なので信頼して受けることができました。
鼻に麻酔をかける
まず鼻の中を吸引できれいにして、麻酔を染み込ませたガーゼを詰めて鼻に麻酔をかけます。
麻酔というと注射のイメージがありますが、ガーゼを詰めるだけなので安心です。
ここまでは、耳鼻咽喉科系の治療経験が少ない人でも、怖くも痛くもないと思います。
20分くらいガーゼを詰めて待ちます。
いよいよ鼻粘膜レーザー照射
内視鏡のような長細い器具を鼻に入れていきます。
耳鼻咽喉科系の治療経験が少ない人は怖いかも知れませんが、腕のいい医師なら痛くありません。
ただ、アレルギーで粘膜が腫れていたと思われる箇所は、痛かったです。
また、鼻というと鼻腔までをイメージする人が多いですが、眉間のあたりまでが鼻です。
そのあたりまで器具を入れていくので、痛いというより苦しいです。
レーザー治療後は眉間のあたりまでガーゼを詰められますが、これも痛くはないけど苦しかったです。
ここまでで20分~30分ですが、体感では1時間以上。
痛いというより苦しいと思うことが多かったと思います。
その後は、化膿止めを服用したと思いますが、申し訳ありませんが記憶にありません。
大量のガーゼを出して終了!
鼻粘膜レーザー治療を受けた翌日、私は熱を出してしまいました。
前途した通り、他人よりも皮膚や粘膜が薄いせいだと思います。
実際、化膿した様子はありませんでした。
ですから、鼻粘膜レーザー治療を検討している方で、皮膚や粘膜が弱く皮膚科に通院している方は皮膚科医にも相談した方がいいと思います。
さて、鼻粘膜レーザー治療の数日後、鼻に詰めたガーゼを出します。
銀色のトレイを持たされ、先生がガーゼを取って行きます。
出るわ出るわ大量のガーゼ。
こんなに鼻に入るの!?と思うぐらい出て来ます。
銀色のトレイはあっという間にいっぱいになり、次ぎのトレイは看護師さんが持ち、私は上を向かされて奥の方に詰められたガーゼを抜くのですが、これも苦しい。
ガーゼを全部出した後はネブライザーをして終了。
しばらくは、鼻のかさぶたが取れたりしますが、普通に生活できます。
ちなみに、鼻に大量のガーゼが入っていても普通に生活できますよ。
鼻粘膜レーザー治療の注意点
鼻粘膜レーザー治療は鼻炎の治療に有効です。
ですが、注意して欲しいこともあります。
まず、私のように皮膚や粘膜が弱い人は、耳鼻咽喉科と皮膚科の医師に相談してから受けましょう。
また、事前に耳鼻咽喉科の医師にメリットとデメリットを聞き、不明な点や不安なことを解消してから受けましょう。
さらに、現在は感染症対策でレーザー治療を中止している病院もあります。
レーザー治療を受けたい人は、病院の情報を調べてから受診しましょう。
最後に前にも述べた通り、鼻粘膜レーザー治療は、症状が軽い時期や花粉症シーズンに入る前に受けましょう。