元採用担当が明かす会社説明会と書類選考の裏側

元人事のひとりごと

新卒の特権として会社説明会があります。
中・小規模(100人以内)の会社説明会では、採用担当が学生の態度をチェックして、メモしています。
ホールや会議室を借りての大規模説明会では、連絡なしの遅刻や無断欠席、非常識な振る舞いをしなければチェックされることはありません。
今回は中小規模の説明会で採用担当がチェックしているポイントと、書類選考の裏話をします。
前回の記事も読んでくださいね。

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会社説明会で採用担当は何を見ている?

結論から述べれば、当たり前のことを当たり前にしていれば良い印象を持ってもらえます。

会社説明会で採用担当がチェックしているポイント

・清潔感のある身なり
・ハキハキとした挨拶
・受付での振る舞い(名乗り)
・荷物の置き場所、座る席は案内通りにしているか
・説明会に積極的に参加しているか(メモを取る・グループワークなど)
・落ち着きのない行動をしていないか(私語、キョロキョロする、スマホを触っていないかなど)
・書類や配布物を渡す時に丁寧に渡す
・帰り際に「ありがとうございました」と挨拶して帰る

いかがでしょうか。
簡単なことですよね。
でも、意外とできない人が多いのです。

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こんなことで印象が変る

例えば、遠方から泊まりがけで説明会に参加した時や、前後の人との距離が近くてコートが邪魔になってしまう時、貴方はどうしますか?

このような時は近くにいる採用担当者に
「荷物を置くスペースがありませんが、どちらに置けば良いですか」
「コートを椅子に掛けると後ろの方に迷惑をかけてしまうのですが、置く場所はありますか」
と、訊ねましょう。
不明点や困った時に率先して動ける人には、採用担当者は好印象を抱きます。
それこそ、「ウチの会社受けてくれないかな」と思うものです。

一方、最後列に座れば荷物が邪魔にならないからと最後列に座って、荷物をドンと置いてしまうと印象は悪くなります。
会社説明会と言っても、椅子や机を動かしてグループワークをしてもらうことがあります。
その時に、荷物が邪魔になりますよね。
もちろん、自己判断で荷物を置かれた場合、説明会が始まる前に移動してもらいます。
ただ、内心「一言、言ってくれればいいのにな」と思っています。

このように、荷物の置き場所だけで印象が変ります。
この印象が、その後の選考に響いてきます。

説明会で何をチェックしているの?

無難に説明会を乗り切った時、採用担当は何をチェックしているの?
質疑応答で手を挙げないと印象に残らないの?
このような不安を抱く人もいるでしょう。

前に紹介したチェックポイントができている人に悪い印象を抱く人はいません。
ただ1点判断に迷うとしたら「自社の社風に合うか」という点です。
「いい子なのだけど、ちょっとウチの社風と違うかな」と、思われることがあるかも知れません。
ですが、会社説明会の時はみなさん緊張しています。
会社説明会で「社風に合わなそう」と思っただけで、次の選考に呼ばないことはありません。
むしろ、書類選考や一次面接で「社風に合うかどうか確認したい」と思います。
社風というのは会社説明会だけではわかりにくいものです。
企業のHPやSNS、インターンシップ、OB・OG訪問などいろいろな情報を集めてみましょう。

書類選考って何を見て判断しているの?

書類選考は企業によって異なります。
エントリーシートや企業指定の履歴書だけで合否を出す企業、筆記試験(SPIや適性検査)結果を踏まえて書類選考をする企業など・・・・・・。
ここでは、エントリーシートと履歴書の中で採用担当がチェックしているポイントを紹介します。

書類選考で採用担当がチェックしているポイント

必要書類が期日までに過不足なくそろっているか
期日までに必要書類をそろえるのは当然です。
「過不足なく」というのは就活塾のようなところで、自分を売り込むために必要書類の他にレジュメを付けてくる人がいるからです。
企業が提出して欲しいと言っている書類以外のものを提出しても、見てもらえません。(一部の方は見るかも知れませんが・・・・・・。)

書き損じや空欄がないか
書き損じがNGなのは常識です。
自分には特技がないから「空欄」というのもNGです。
「該当者以外記入は不要」という箇所以外は、企業が知りたい情報です。
必ず記入しましょう。

わかりやすく記入されているか
字が綺麗か、くせ字か、という問題ではありません。
文字が小さくなりすぎていないか。
時系列順に学歴が記載されているか。
志望動機や自己PRは起承転結にのっとって文章が作成できているか。
読み手のことを考えて作成されているか、という点を重視しています。

熱意や人柄がわかる内容か
エントリーシートや指定の履歴書を設けている企業が重要視しているポイントです。
多くの企業で知りたいこととして下記のようなことがあります。
・学生時代にどんな経験をしたのか。
・どんなことにチャレンジして何を学んだのか。
・経験したことをどう活かしたいのか。

書類選考で不採用になってしまうケース

私の経験では書類選考で落とすケースはあまりありませんでしたが、それでも不採用にしたことはあります。
それは、志望動機や自己PRで何を伝えたいのか読み取れなかった時です。
一生懸命書いたのか、あまり熱意がなくて適当に書いたのかわかりませんが、読み手に伝えたいことが伝わらないと不採用になってしまいます。

よく目にしたのが、志望動機なのか自己PRなのか分からない文章です。
自己PRと志望動機を関連付けて一貫性を持たせると人柄や能力が伝わりやすくなります。
ですが、自己PRと志望動機がごちゃごちゃしてしまうと逆効果になってしまいます。
注意しましょう。

また、自己PRと志望動機の欄に空欄が目立つものも内容によっては不採用になる原因になります。
文字の大きさや内容を工夫してみましょう。

エントリーシートや企業指定の履歴書には、企業が知りたいと思っている設問が設けられています。
その設問にきちんと回答できていますか?
自己PRと志望動機は、ちぐはぐな印象を与えるような内容になっていませんか?
エントリーシートと履歴書の内容に一貫性はありますか?
何度も読み返してみましょう。

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履歴書は市販の履歴書?学校の履歴書?

企業指定の履歴書がない時は、どんな履歴書を使えばいいのでしょうか。
学校によっては学校名が入った履歴書を作成している学校もあります。
市販の履歴書はいろいろな種類のものがあります。
採用側からすれば、市販の履歴書でも学校の履歴書でも構いません。
ですが、せっかく選ぶのであれば自分の人柄をアピールできる項目が入っているものを選びましょう。
市販の履歴書でも学校の履歴書も書く内容で悩むようなら、市販の履歴書を手本にして、パソコンで自作するのも良いでしょう。
自分を最大限アピールできる項目を入れて、企業にアピールしましょう。







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