面接でミスマッチをふせぐ方法とは?

元人事のひとりごと

就職の面接対策については、いろいろなサイトで紹介しています。
しかし、なぜ就職試験に面接があるのか、面接官は何を知りたいのかについて記載している記事は少ないように思えます。
対策をするのであれば、面接官が知りたいことを知らなければなりません。
また、面接では自分を見てもらうもの、と考えている方も多いと思いますが、自分と会社との相性を見極める場でもあります。
そこで、この記事では面接でミスマッチを防ぐ方法を紹介します。
ぜひ、前回までの記事も読んでくださいね。

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面接官は人となりを知りたい

面接の場が設けられるのは、お互いを知るためです。
ですから、取り繕うような自己PRと志望動機は必要ありません。
しかし、「素」のままを見せれば相手に良い印象を与えるか、というとそうでもありません。
要するにAIのような回答は不必要ということです。
面接対策本や面接対策塾のようなところで教わったことを答えるだけでは、面接官としても合否を出すのに困るのです。
なぜ困るのかというとミスマッチに繋がるからです。

私自身、新卒の就活で自分をよく見せようと面接では演技をしました。
その結果「使えない」と再研修となり、半年後には退職することになりました。

就職活動は内定を取るのがゴールではありません。
肝心なのは就職した後です。

面接官は入社後に「会社に馴染めるか?」や「どんなふうに働くのか?」「どんな伸びしろがあるのか?」ということを知りたいのです。
また、面接を受ける側は、「この会社でどんなことができるのか?」「自分の適性にあった働き方ができるか?」などを見極めます。
つまり、お互いを知る場として面接が設けられているのです。

自分を知ってもらうためには、自分の考えた自己PRと志望動機を自分の言葉で伝えることです。
嘘をつく必要はありませんし、誇張する必要もありません。
ありのままの自分を見てもらいましょう。

相性をみるために思い切った質問しよう

4月に入ってから「早期退職」のニュースを目にします。
ニュース報道を見る限り、ミスマッチが原因で早期退職が起きているようです。
このようなミスマッチが起きないためには、自分の中にある思い込みを消すことです。

そのためには思い切った質問をする必要があります。
会社説明会や面接で「こんな質問をしたら落ちるかも」と思って、避けた質問はありませんか?
それでも、勇気を出して質問してみてください。

どうやって質問すればいい?

超売り手市場の現在、企業は1人でも多くの社員が欲しくて良いことしか言っていないかも知れません。ですから、企業にとって耳に痛いことは、質問をしなければ聞くことができません。

しかし、「残業や休日出勤は多いですか?」とストレートに質問をすると、その場が凍り付いてしまうこともあります。
質問の仕方を工夫してみましょう。

【質問の例】
「御社は業績が好調ですが、長時間労働を避けるために対策はしていますか」
「近年、労働時間の見直しがされていますが、御社では対策は行っていますか。実際に対策を行ったことがあれば教えていただけませんか」
「性別や年齢に関係なく働けるように工夫していることはありますか」
「ストレスチェックが導入されてから、ストレスチェックの結果をもとに改善されたことはありますか」

このように、社員が働きやすい環境を提供する気持ちがあるのか、確認するような質問方法にしてみましょう。
対策を講じている会社であれば
「業務の見直しを図り、残業時間を10%削減しました。現在もさらなる削減を目指しています」
「タバコを吸いに行く人との不公平が出ないように、休憩スペースを設けて、2時間おきに利用できるようにしました」
などの回答が返ってくるでしょう。

一方で
「元々、残業が少ないので、そういった対策はしていません」
「ストレスチェックの結果をそういう目的で使っていません」
という回答の会社は社員の職場環境を整える意欲が低い企業と判断して良いでしょう。

自分で質問できない時はエージェントを使おう

思い切って質問をしたくても、時間の都合や雰囲気でできないこともあります。
また、性格的に難しいこともあるでしょう。
現在は転職にかかわらず新卒用の人材エージェントが多数あります。
エージェントを使って直接質問しにくいことを聞いてもらうこともできます。
また、過去に採用実績のある企業であれば、エージェント経由で入社した方の情報が得られるかも知れません。
エージェントは無料なので自分で就職活動をしながら、エージェントの力を借りるのもオススメです。

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質問をする前に自分の「軸」を確立しよう

質問によってミスマッチを減らすためには、自分が「残業も環境も気にせずに仕事に溺れたい」タイプなのか「ワークライフバランスを重視したい」タイプなのか、どんな職場で働きたいのか軸を決めておく必要があります。

この軸が曖昧だと思い切って質問をして、入社した会社で「こんなはずではなかった」ということになります。
どんな社会人生活を送りたいのか。
自分の人生に置いて優先したいことは何か。
どんな将来設計を描いているのか。
など、就職活動において「軸」となるものを確立させてください。
そのうえで、会社に求めるものを整理して面接にのぞみましょう。

企業規模やブランドイメージ、会社説明会の雰囲気などで「この会社がいい」と思っている企業もあると思いますが、実際の職場はまた違う雰囲気かも知れません。
できるだけミスマッチが少ないようにするためにも、気になることはどんどん質問をしましょう。


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