ヘパリン類似物質系の処方制限に怒ってます

病気や病院について

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世界的パンデミック以降、薬不足に伴い処方制限が行われるようになりました。
しかし私の場合、これ以前から処方制限がされて困っていることがあります。
今回はこの問題についてレポートします。

ヒルドイドの処方制限の原因に激怒!!

私が処方制限で困ったのがヒルドイドやビーソフテンを初めとした、ヘパリンナトリウムやヘパリン類似物質系のクリームやローションです。
このクリームやローションは、アトピー性皮膚炎や接触性湿疹、乾燥肌、しもやけ、さらにはシェーグレン症候群や薬剤の副作用で起こる乾燥肌に効果のある薬です。
つまり、シェーグレン症候群でドライスキンの症状があり、接触性湿疹が起きやすいアトピー体質(アトピー性皮膚炎ではありません)の私にとって、乾燥肌によるかゆみや衣類や外気の刺激、接触性湿疹の予防に欠かせない薬なのです。
このヒルドイドやビーソフテンが2017年の冬から処方制限になってしまいました。

原因はまさかの美容目的!

なぜ、このヒルドイドやビーソフテンが処方制限になったのかというと、美容皮膚科による不正処方が原因です。

それも美容目的での処方!!

美容皮膚科での処方を増長させたのが、患者さんからの依頼といわれています。
これらの患者さんはどうやってヒルドイドやビーソフテンを知ったのでしょうか。
ニュース番組で得た情報によると、患者さんが処方を希望した原因はSNSのようです。
特に皮膚疾患のない人達の間でヒルドイドやビーソフテンに対して、
「高い美容液よりも保湿力が高い」
「安くて肌が綺麗になる」
といった口コミがSNSで広がり、美容皮膚科で処方を希望する人が相次いだとのこと。

実はその数ヶ月前にTVで某女性タレント(TVドラマにも多数出演)さんが「私の化粧水です」と、ビーソフテンローションを紹介していました。
このタレントさんが皮膚疾患で仕方なく、化粧水代わりに使用しているのなら仕方がありませんが、「他の化粧水よりも効果がある」という内容のことを仰っていて腹が立ったのを覚えています。
このTVがSNSと結びつくかわかりませんが、TVの影響は少なからずあると思います。
ちなみに、ビーソフテンローションは化粧水ではありません。
皮膚炎をおさえ、予防するための薬です。

上記のようないきさつの結果、厚生労働省でヒルドイドやビーソフテンの大量処方が問題になり、処方制限が行われることになったのです。

必要な量がもらえません!!どうしよう・・・・・・。

処方制限されたヒルドイドやビーソフテンを、私はクリームやローション合わせて1回600g~700g処方してもらっていました。(1ヶ月半分)
もちろん美容目的ではありません。
シェーグレン症候群によるドライスキンとじんましんと接触性湿疹の予防が目的です。
600g~700gは多すぎると思うでしょう。
でも、頭皮からつま先まで全身に1日数回塗るのです。
特に、手は手を洗ったり何かを触ってクリームがとれたら塗り直します。
市販のハンドクリームではすぐに乾燥して、手が乾燥して灼熱感を帯びてくるのです。
ですから、外出時は必ず持ち歩いています。

夏場は汗をかくので頭や顔に塗ることがなくなるので処方してもらう量は減ります。
乾燥する冬場は寝ている間に顔がかさかさになるので、顔にも塗ります。頭皮も乾燥して湿疹やかゆみが酷くなるのでローションを塗ります。
また、爪が乾燥して剥がれてくるので、爪と皮膚の間にローションを染み込ませる時もあります。
このように使っていると600g~700gは必要になるのです。

ところが、処方制限によりヒルドイドやビーソフテンは1回400gまでになってしまいました。
これでは足りません。
そこで、ハンドクリーム代わりに使うクリームは尿素クリームに変更。
冬場の顔に塗るクリームはワセリンに変更することになりました。
尿素クリームは手の他に足の裏やかかとにも有効なので不自由はしません。
ところが、ワセリンを顔に塗って寝ると布団がベトベトに・・・・・・。
保湿力はヒルドイドやビーソフテンよりも高いですが、その分ベトベトします。
1シーズンワセリンで我慢しましたが、今は保湿力が高くて安い化粧品を探し回っています。

話を戻すと、この処方制限が始まったのが2017年の冬。
そう、1番ヒルドイドやビーソフテンが必要な時期です。
処方制限が始まるとは夢にも思っていなかったので、家に在庫があるはずもなく次回の予約日までに使い切ってしまいました。
仕方なく市販の保湿クリームを使ってしのぎましたが、保湿力が弱く接触性湿疹が再発。
それまで冬場に再発することはなかったのに努力が水の泡です。
その後は両親が、たまたま処方された薬にビーソフテンクリームがあったので少し分けてもらってしのぎました。(本当はダメなのですが・・・・・・)

現在は1年中処方制限の400gを処方してもらって、手や足は尿素クリームで代用して冬場に備えて備蓄しています。

切実なお願い!!薬の適正利用をお願いします

ここまでお読みいただいた方には伝わったと思います。(そう信じたいです)
どうしてもその薬でないと効果がでない人が多くいます。
若い人の間でオーバードーズが流行しているという嫌なニュースもありますが、処方薬に限らず市販薬も適正利用をお願いします。
薬は本当に必要な人に届いてこそ意味があるものです。
今回取り上げたヒルドイドやビーソフテンは、処方制限の問題を受けて各企業でヘパリン類似物質が入った化粧品やクリームを販売するようになりました。
皮膚科に行くほどでもないけれど肌荒れが気になる方、保湿力を上げたい方はまず下記の商品を試してください。
それでも効果が得られない時は皮膚科医に相談してください。





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