人見知りの人が職場に早く馴染む方法

元人事のひとりごと

私は物心ついた頃には人見知りでした。
そこに輪をかけるように6歳で聴力が落ち、前歯の永久歯が欠損して滑舌が悪かったので、コミュニケーション能力も低くなってしまいました。
そんなわけで、学生生活ではいつも片手で足りるほどの友人しかできませんでした。
その私が聴力を取り戻し、歯科矯正で滑舌が良くなったのは、短期大学卒業目前の21歳。(1年休学していたため他の人より1年遅いです)
でも、病気が治ったから、はい社会に出ろと言われても当時の私には難しかったです。
耳の手術の後遺症で目眩がひどかったことや、運良く国文学の名門大学の推薦が取れたこともあり、四年生大学へ編入学することになりました。
そこで、大学に通いながらアルバイトでコールセンターを選んで、最低限のコミュニケーション能力を学びましたが、長続きせず・・・・・・。
その結果、人見知りもコミュニケーション能力も上がらないまま社会人デビューを果たすことになりました。
こんな私ですが、そこそこ職場では重宝されていました。
それは何故か?
真面目に仕事に取り組んでいたからです。
今回は、人見知りでもコミュニケーションを取るのが苦手でも、職場に馴染む方法をご紹介します。

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仕事はスピードよりも正確に

現在職場では、スピード感を重視される傾向にあります。
しかし、早く仕事ができても間違っていたら意味がありません。
私は社会人1年目の時は急かされるあまり、ミスが重なって配属されて3ヶ月もたたないうちに配置換えという名の再研修送りに・・・・・・。
結局その職場は半年で辞めました。
派遣社員として働きに出た先で教えていただいたのが「スピードより正確さが大事」ということでした。
仕事に慣れてくれば自然とスピードはついて来ます。
ですから、初めは「間違えないこと」を重視しましょう。
そして、わからない部分や判断に困った時は教えてくれた先輩に質問しましょう。

どうやって質問する?声をかけるタイミングとは?

人見知りの人が困るのが、声をかけるタイミング。
職場では皆忙しそうにしています。
そこでモジモジしているうちに、席を立ってしまうことも。
人見知りの人やコミュニケーション能力を気にしている人は、以下のことに気をつけてみましょう。
【日々のポイント】
・日頃から元気に挨拶する。廊下で社員とすれ違う時「お疲れ様です」と声をかける
※相手がしなくても自分からする

・笑顔が作れなくても口角を上げる意識をする

・周囲の目より仕事に集中する

・もごもご話さないようにする
※語尾が消えやすいので、語尾までハッキリ伝える

・教えてもらった時に、「わからない箇所があったら声をかけてもいいですか」と確認しておく

・声をかける時のシミュレーションをしてから声をかける

・「○○さん。お忙しいところ申し訳ありません。質問してもいいですか?」と丁寧に質問する

丁寧に対応することで人見知りであっても「きちんとしている人」という印象を与えられます。
マナーが気になる方はマナーに関する本を読んで、実践できそうなものから取り入れていきましょう。
下記でご紹介しているマナー本は、1冊あれば今後の社会人人生で役に立つ情報が満載。
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電子書籍としてスマホに入れておくと、いざという時、役に立ちますよ。

同じ箇所を何度も間違える/スピードアップを求められたらどうする?

せっかく教えてもらったのに何度も間違えてしまう。しかも同じ箇所を・・・・・・。
または、「慣れてきたからもう少しスピードアップしようね」と言われてしまった。
こんな時、きちんと対応できないと気まずくなってしまいます。
きちんと対処しましょう。

同じ箇所を何度も間違えてしまう時は

まず、なぜ間違えてしまったのか、教えてもらった時のノートや資料を読み返して確認しましょう。
そのうえで、違うと言われた部分をもう一度見直します。
間違って覚えていた、勘違いなど原因を突き止めます。
原因がわからない場合もあるでしょう。
どちらの場合でも、先輩にもう一度教えてもらえるようにお願いをします。
【お願いする時の例】
「お仕事中失礼します。今、お時間よろしいですか。(OKの返事をもらったうえで)先程の件ですが、間違って覚えていたようです。お時間のある時にもう一度教えてもらえませんか」

「お仕事中失礼します。今、お時間よろしいですか。(OKの返事をもらったうえで)先程の件ですが、教えていただいた時のメモを見返してもわかりませんでした。誠に申し訳ありませんが、お時間のある時にもう一度教えてもらえませんか」

このやり方が通用するのは慣れていないうちだけです。
仕事上での不明点は早めに解決しましょう。

まだいっぱいいっぱいなのにスピードアップ?

毎日がんばって仕事をしているのに「もう少しスピードアップしようね」と言われてしまった。
でも、正確にやろうとするとスピードが落ちてしまう。
こんな時、正確さを捨ててスピードアップを重視すると失敗します。
必ず先輩に相談しましょう。
「お仕事中失礼します。今、お時間よろしいですか。(OKの返事をもらったうえで)先程、スピードアップして欲しいと言われた件で少しお時間いただけませんか」
このようにお願いをしたうえで了解を取ります。
「私は教わったように(手順を示しながら)仕事を進めているのですが、どうすればスピードアップできるようになりますか。ポイントやコツはありますか」
このように訊ねてみましょう。
丁寧に仕事をするあまり、そこまで時間をかけなくても良い点に時間を割いている場合があります。
仕事が速い人は、手を抜く部分と注力する部分を上手に見分けることができます。
先輩に上手く教わりましょう。

雑談って何を話せばいいの?

人見知りの人やコミュニケーション能力に自信がない人が困るのが雑談ネタです。
ここでは2つあげておきます。
参考にしてください。

周囲にいるメンバーの個性を知ろう

どの職場でも内線表をもらいます。
近くにいる人や仕事で関わりのある人の名前と顔を覚えるのは当然ですが、紹介してもらう時にどんな人か、教えてもらうようにしましょう。
多くの職場では新人紹介で挨拶をします。
その時に先輩や上司が最低限の情報を教えてくれます。
休憩時間やレクチャーの合間に「午前中にXXのAさんとBさんを紹介していただいたのですが、どんな方ですか」と質問してみましょう。
あわせて自分の印象を伝えてみると話が広がるきっかけになります。
また、「接するときに気をつけた方が良い人はいますか?」と、質問してみましょう。

人見知りだと一緒にランチに行くのが苦痛という人もいます。
最初の1ヶ月は情報収集期間と思って、上司はもちろん、同じような仕事をしている人や同年代の人からの誘いは受けましょう。
意外なおもしろキャラの人を知るきっかけになりますよ。

語れるモノを1つ持っておく

好きなことならなんでもいいです。
好きなことと言われても難しい人は、学生時代に興味のあったことでも構いません。
語れることを1つ持っておきましょう。
アイドル、音楽、動物、本、スポーツ観戦などなんでも構いません。
電車や車でもいいでしょう。
「電車好き」と言ったらオタクだと思われそうと思うかも知れません。
ですが、電車好きな人は多いですし、外勤の多い人からすれば「Aさん。電車詳しいよね。XXまでどうやって行けばいい?」と話しかけられるきっかけになります。
車も同じです。
車を買いたいと思っている人から相談を受けることもあるでしょうし、「得意先が○○乗ってるんだって。あれっていくらすんの?」と、雑談を振ってくれることもあります。
プロ野球やサッカーは好きな人が多いです。
私の場合、プロ野球好きと言ったら「新聞屋さんからもらったチケットあげるよ」と、何度もタダで野球観戦ができました。

胸をはって堂々としていましょう

人見知り、コミュニケーション能力が低いから不安・・・・・・。
そんなふうにマイナスに思っているかも知れません。
だからといってオドオドして、下を向いていると声をかける方がためらってしまいます。

初めは誰でも未経験です。
わからないことがあって当たり前。
同じように周りの人が誰かも分からないのも当たり前です。
それは、同じ会社でも他の部署から異動になった人や転勤になった人も同じです。

ですが、その職場に入れたということは、採用試験で「この人と一緒に働きたい」と思ってくれたからです。
どこの会社でも戦力にならない人にお金を払おうとは思いません。
また、優秀だけど面接で「嫌な感じ」と思った人を仲間に入れることもありません。
それは人手不足の現代でも変りません。
採用試験で合格できたということは、あなたの能力や人柄を会社が必要としているからです。
堂々と胸を張って挨拶から始めてみましょう。

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