20代後半のある日、夕食にコロッケを食べたら顎が外れました。
ムリヤリ口を閉じましたが、ものすごく痛い!
それから3年におよぶ治療と、治療時に教えてもらった顎関節症の予防ストレッチと摂取すべき栄養素について紹介します。
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駆け込んだのは、かかりつけの矯正歯科医
私は10歳の時から受け口と欠損歯の為に歯列矯正をしていました。
23歳の時に、欠損歯の部分にブリッジを入れて矯正は終わっていましたが、遅めの親知らずを抜く必要があり、半年に1回通院していました。
そこで、顎関節症を治療してくれる医師を紹介してもらおうと、歯科医院に電話をすると担当医が治療できるとのこと。
すぐに受診。
そこで行われた治療は2つ。
1.マウスピースを作って寝る時に装着
2.かみ合わせを見て歯を少し削る
この治療を3ヶ月以上行いましたが、良くなりません。
そもそも、作ったマウスピースが柔らかく、噛むのに力が必要で顎が痛くなるのです。
さらに、毎月受診するたびに歯を削られます。
そこで私の中で疑問が生じました。
「歯を削れば、それだけ歯が短くなります。その分、深く噛まなければならないので顎に負担がかかるのでは?」
私は思いきって担当医に疑問をぶつけました。
すると、担当医は逆ギレ。
「そんなことばかり考えてるから治らないんだよ」
挙げ句の果てに、会計を終えると「何かあったらまた来てくださいね」と言われました。
「え?治療中ですよね?もう来るなってことか」と私は思いながら帰宅。
すぐにネットで顎関節症の専門医を探しました。
そもそも、この担当医は私の受け口と矯正をしてくれた医師の息子さん。
先代(担当医の父)が急死されて、交代されたのですが、腕はイマイチでした。(先代は某大学病院の指導医で、腕が良かったです)
ですから、専門医を紹介して欲しかったのですが、失敗でした。
ネットで見つけた顎関節症の専門医
事前に断っておきますが、私が顎関節症になったのは20年近く前なので、現在はこの病院はありません。
インターネットで見つけた病院は、2駅隣にある歯科医院でした。
名前は歯科医院ですが一般歯科はあまり受け付けておらず、顎関節症の患者さんを優先にしているようでした。
年配の歯科医と助手兼事務の女性1人のこぢんまりとした病院。
初めはちょっと不安でしたが、担当医の問診が本格的だったのですぐに安心しました。
私は既往歴が多いので、予めパソコンで作った既往歴を持参。
問診では、そこに書いた病歴と矯正治療の内容、前の病院での治療内容、転院理由を話しました。
すると担当医は助手に前の病院へ電話をかけるように指示。
電話が繋がると「なんて治療してるんだ」とお説教をしていました。
電話が終わってから、担当医は前の病院へ電話した理由を説明してくれました。
説明してくれた理由は以下の3つ。
1.顎関節症で使用するマウスピースは硬めのもの。柔らかいマウスピースはスポーツ選手が使用するもので、顎関節症の人が使うと悪化する。
2.歯を削るのは間違った治療。私が前の担当医にぶつけた疑問が正解。
3.治らないのを患者のせいにするのは医師として失格
もっとも頭にきたのは、前の担当医が自分と同じ歯科大学出身者だったことらしいです(笑)。
この歯科医で受けた治療はマウスピース治療のみです。
ただ、このマウスピースを作るまでに4~5時間かけて精密な検査を行いました。
このマウスピースは、以前作ったものと違ってマウスピースを入れている方が顎がラクになりました。
やはり専門医は違うな~、と感動。治るまでこの担当医について行こうと決めました。
治療の途中では食いしばりが酷く、マウスピースの両奥歯部分に穴が空いてしまいました。
しかし、マウスピースを新調することなく3年近く通院して治療は終了。
担当医によると顎関節症の人は、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)が凝り固まっていることが多いとのこと。
この胸鎖乳突筋が凝っている人は、首の前側(画像の矢印周辺)を摘ままれると痛いです。(私は実際に担当医に摘ままれました)
ご自分でチェックしてみてくださいね。
専門医に教わった顎関節症ストレッチと摂取すべき栄養素
治療中に顎関節症の予防ストレッチと、必要な栄養素について教わりましたので紹介します。
顎関節症予防ストレッチ
1.両手を頬に添えて口を大きく開けます。
2.口を開けると両耳の近くに、へこむ部分(画像の赤丸辺り)があるので、両手をずらしてその部分に手を添えます。
※力を入れて押さないでください。顎が痛くなります。
3.両手を添えたまま鏡を見ながら、10秒かけて口を大きく開けます(開けられる限度まで)
4.両手を添えたまま鏡を見ながら、10秒かけて口を閉じます。
5.この3と4で1セット。1日10セット行います。
★ポイント
口を開ける時や口を閉じる時に、顎がグラグラせずにまっすぐ上下に動くように注意します。
顎関節症の人は、口を開ける時や閉じる時に上顎や下顎が動いてしまいます。
注意してください。
顎関節症に予防に必要な栄養素
顎関節症に必要な栄養素はビタミンCです。
ビタミンCを1日1000ミリ摂取しましょう。
なぜ、ビタミンCかというと、上顎と下顎の間には関節円板(かんせつえんばん)という枕のようなものがあります。
この関節円板がなんらかの原因で痩せてしまう、または弾力性がなくなってしまうと顎に痛みを感じるようになります。
関節円板は膠原繊維(こうげんせんい)でできています。
膠原とはコラーゲンのことです。
弱った膠原繊維を修復にひつような栄養素がビタミンCです。
このビタミンCを3食の食事から摂ることが理想的ですが、なかなか難しいですよね。
その場合は、サプリメントやドリンク、栄養補助食品から摂りましょう。
ただし、ビタミンは水溶性の栄養素です。
1度に1000ミリ摂っても、体が必要ないと判断した分は流れて出てしまいます。
1日3回に分けて摂取しましょう。
顎関節症の原因に膠原病の影
私は顎関節症の治療中、担当医(顎関節症の専門医)から「舌が四角くなっている」と指摘されました。
これは、ドライマウスの典型的な症状です。
その時は口呼吸を指摘されましたが、今思えばシェーグレン症候群の症状だと分かります。
ちなみに、顎関節症になったのはシェーグレン症候群と線維筋痛症と、診断がつく5年以上前です。
顎関節症を発症した原因は、長年の矯正治療と欠損歯部分にいれたブリッジと指摘されました。
矯正をしても、歯は元の位置に戻ろうとします。
実際、ワイヤーでギュウギュウに締め付けて動かした歯は、元の位置に戻って来ています。
また、歯には前後(左右?)に少し遊び(余白)がないと、顎に負担がかかるそう。
私の場合、遊びの部分に大きなブリッジが2個も入っているので、顎に負担がかかっています。
さらに、当時はストレスの多い仕事(クレーム処理に近い)をしていたので、首や顎に負担がかかって顎関節症を発症したとのこと。
担当医の指摘も納得がいくものでしたが、今思うとすでに膠原病の影があったと思います。
前にも述べた通り、関節円板は膠原繊維でできています。
この膠原繊維が破壊される病気の総称が膠原病です。
ですから、関節リウマチを代表として関節炎を起こす病気が膠原病にはいくつもあります。
私は顎関節症の他にも肘部管症候群も経験しましたし、現在は脊柱管狭窄症があります。
ご紹介したストレッチはサボりがちですが、日々、ビタミン摂取に励んでいます。